【2023年上半期】WEB3スタートアップ資金調達状況サマリ

カテゴリ別の資金調達状況も分析

2023年上半期のWeb3スタートアップ資金調達合計額は、約40億ドル(5,800億円)

今回は2023年上半期のWeb3スタートアップの資金調達に関しての独自レポートです。Web3の直近のトレンドが分かる内容になっております。

2023年上半期(2023年1月から2023年6月)に全世界で行われたWeb3スタートアップへの資金調達額は約40億ドル(5,600億円/1ドル140円計算)、件数が450件となりました。

2020年1月-2023年6月の月別のWeb3スタートアップ資金調達推移

上のチャートをご覧いただいて分かる通り、Web3バブルが落ち着き、前年同期と比較すると、調達額ベースで2022年上半期300億ドル(4.2兆円/1ドル140円計算)に対して、2023年上半期が40億ドル(5,600億円/1ドル140円計算)とマイナス87%、調達件数ベースで2022年上半期1,200件に対して、2023年上半期が450件とマイナス62%と大きく減少しました。

カテゴリ別にみるとCefiやNFTが大きく減少、インフラ系は投資が継続

それでは次にカテゴリ別に見ていきましょう。

カテゴリ別にみると、Cefi(中央集権型金融)やNFTが大きく減少しているのに対し、ブロックチェーン技術を使ったInfrastucture(インフラ)系スタートアップへの投資の減少率が最も低く、2023年上半期では最も投資額の大きいカテゴリになっています。

2023年と2023年上半期のカテゴリ別のWeb3スタートアップ資金調達額比較

Web3スタートアップは、投機フェーズから実用化フェーズへ

上記のデータを見ても分かる通り、Web3全体の投資額自体は減少しているものの、ブロックチェーン技術を使ったインフラ系スタートアップへの投資は継続的に行われていますので、面白いブロックチェーン技術を使った面白いユースケースが沢山出てくることを楽しみにしましょう。

「出典:Messari」